法人(事業主)破産の解決事例②

法人破産(物品販売)

負債総額

約1100万円

債権者数

19社

相談までの経緯

自宅で個人事業として物品販売業をはじめ,その後モール型ECサイトで物品販売を行っていたところ,見栄えの良い自社サイトを作って集客を強化しようとしたが,思うように売り上げが伸びなかった。また,同じころ,家族が入院したり,離婚をしご本人も体調を崩すなどが重なったために,事業が継続困難になり,母の暮らす実家に戻るとともに,弁護士に相談するに至った。なお,数年前父親が亡くなり,自宅を母が相続しているため,裁判所から,遺産分割協議が相当ではなかったと指摘される(遺産分割協議が否認される)可能性がある事案であったため,その点も懸念されていた。

解決内容

個人事業主であるため,裁判所に管財費用を納める必要がありましたが,一度には準備できないため,ご依頼直後から積立をしてご準備いただきました。
また,父親から母親が自宅を相続している件については,依頼者がそれに相当する預貯金を父から相続していたことや,自宅の査定額が低いこと等を指摘して,遺産分割協議には相当性があることが認められた。
自宅の価値を財団に組み入れるなどの措置を行うことなく,無事,免責された。

弁護士による解説・解決のポイント

個人事業主の方におかれましては,円安やこれによる不景気など,厳しい社会情勢が継続しており,事業の継続が難しくなる方がおられます。そういった方におかれましては,できるだけスムーズに事業を終了させ,その後の人生を再出発できるよう,当事務所でサポートさせていただいております。
申立前に,遺産分割協議を行っている場合,遺産分割協議の内容によっては,破産手続きの中でその効果が否認される可能性がありますが,そうすると家族への影響が出てしまいますので,できるだけそうならないように,また,影響をできるだけ少なくするよう検討する必要があります。
親族への影響等についても,ご心配なことがおありの場合には,弁護士との面談時にお申し出いただければと思います。

執筆者情報

下川絵美(広島弁護士会)
下川絵美(広島弁護士会)
下川法律事務所のホームページをご覧いただきありがとうございます。
当事務所は、広島に地域密着で、個人法務(離婚・相続・交通事故・労働災害・借金問題等)から、企業法務(予防法務・企業内トラブル・企業間トラブル等)まで、幅広い分野の案件を取り扱っております。
様々な法的分野のお悩みを抱えている方のお力になれるよう,所員一同,全力でサポートいたします。
広島で,法律トラブルを抱えておられる方は,お一人で悩まず,お気軽にご相談いただければと思います。
|当事務所の弁護士紹介はこちら
082-512-0565 082-512-0565

メールでのお問い合わせはこちら

LINEでのお問い合わせはこちら

メールでのお問い合わせはこちら

LINEでのお問い合わせはこちら