ending support 終活支援の解決事例

種類	家族信託（民事信託）

事件の概要

依頼者は，家族の中で，実母の世話を中心的に行っていましたが，最近実母の認知能力に不安が出てきたために，実母が認知症になった後に備え財産管理の方法を検討したいこと，また，実母や家族との間で，実母の財産は依頼者が相続することで話が付いているため，それらの問題を一挙に解決したいとして相談に来られました。

解決内容

依頼者と実母との間で，実母名義の預金と不動産の管理を依頼者に移すとともに，実母の介護等に必要な範囲内でのみ使用できるという内容の，実母を委託者兼受益者，依頼者を受託者とする民事信託（家族信託）契約を締結しました。
また，将来的に実母が亡くなったときに残った財産については，依頼者が取得するという内容を組み込むことで，実母の認知症対策と，相続対策の両方の目的を実現することが出来ました。

弁護士による解説・解決のポイント

民事信託契約は，認知症対策と相続対策の両方の目的を一挙に実現することが出来るうえ，契約であるため内容も事案に応じて柔軟に定めることができるということで，近年注目を集めています。
ご両親の認知症に備え財産管理の方法について検討されている方がおられましたら，ご相談をいただければと思います。